自社ビルとは法人自らが所有しているビルのことで、法人の費用で取得しています
取得方法は2種類あり1:土地を購入しビルを建てる2:中古ビルを購入するに別れると思います
費用は高くなりますが土地から購入し新たにビルを建てると当然、自社が希望する間取りや坪数・外観が自由に計画でき正にオンリーワンの建物ができるでしょう。中古物件の場合は費用は安く済みますが限られた条件での改装しか出来ませんので、ある程度の妥協は必要となるでしょう。
では実際に自社ビルを所有した場合のメリットとデメリットについて考えていきましょう
メリット
1:長期的に考えると費用が抑えられる
何十年と家賃を支払い続けても自社の資産にはなりませんが、初期投資費用こそ高額ですが長期的に考えると
費用が抑えられる事になります。また新築時の借入金も返済が終わると家賃不要となります
2:ビル自体が資産になる
ビルそのものが資産になりますので金融機関からの融資を受ける場合にはビルを担保にして融資を受ける事も可能
でしょうし、経営的に苦しくなった場合は借入返済が終わっていれば、
売却する事により資金調達をする事もできます
3:家賃収入を得られる場合もある
こちらは自社が必要とする坪数以上に建物を大きく建てた場合になりますが、余ったフロアーはテナントとして
貸し家賃収入を得る事も可能です
4:信頼性が高くなる
自社ビルを所有しているという事はビルを所有出来るだけの資産を持っている証明になりますので、取引先や新規
取引先・金融機関からの信頼も高くなります
5:改装・改修が自由にできる
賃貸物件の場合は家主様に改修計画を説明し工事許可を受ける必要があり、時には希望している計画が許可されな
い場合もありますが、自社ビルですと法令厳守とはなりますが希望される計画が実施できます。また会社の成長と
共に事業内容も変わる事もありますが、その都度、事業内容にあったレイアウトや内装の改修なども自由に出来ま
すので取引先の心象や社員の士気も上がり効率も期待できます。
デメリット
1:初期投資費用が莫大にかかる
土地購入や建築工事費など初期投資費用がかかります。また建物が大きくなればなるほど高額な費用がかかります
中古ビルを購入するにしても高額な費用がかかります。借り入れをした場合、月々の支払と金利の支払いが
ありますので業績が悪くなった場合、返済出来ないと場合もあります。そのた固定資産税や不動産取得税・維持費
もかかります。
2:移転が難しい
土地・建設費用等莫大な費用がかかっていますので、返済が残っている状態で売却すると、資金面でかなりの
損失が出る場合もあります賃貸と違い入居してから想定していたより立地が悪いので
移転したいと思っても初期投資費用立地条件の良い場所に立っていれば問題はございませんが、不便だが土地が安
いから購入したとか、少し狭いが安いから中古ビルを購入する場合、簡単に移転が出来ませんので今後の事業内容
や計画を見据えての購入をご検討下さい。
3:維持費がかかる
ご自宅でも同じ事ですが建物を維持するには10年に1回が理想の外壁塗装やエレベーターの保守管理・自動ドアの
故障など、ご自宅の何十・何百倍の人間が出入りするビルにおいては修繕費用だけでも馬鹿になりませんので、
長期的に修繕費の積み立て等が必要になります。また自社のみでご使用になる場合は漏水しようと故障個所が
あろうと社員に我慢してもらえれば済むのですが、テナントを入れて家賃を貰っている場合は、外部関係の
修繕は家主負担となりますので、故障個所をほりっぱなしにも出来ませんので、ご注意下さい